アロマテラピーの基礎



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No.3 精油のはなし・2〜保存・使用上の注意について (2007.09.12)

前号ではアロマテラピーに欠かせない「精油(エッセンシャルオイル)って何だろう?」と、その特長や抽出方法について触れました。今号では、アロマテラピーを安全に楽しむために、エッセンシャルオイルを使う時・保存する時に注意していただきたいことについてお話したいと思います。

<使用上の注意>
  1. 使用前にはパッチテストを行いましょう
     初めて使用するエッセンシャルオイルは、ベースオイル(ホホバオイルなど)で希釈して腕の内側に
     塗ります(10mlのベースオイルにエッセンシャルオイルを1滴)。
     12〜24時間ほど経過を見て、赤みや異常を感じたらそのエッセンシャルオイルは使用しないで
     下さい。

  2. 原液を直接皮膚につけない、エッセンシャルオイルを飲用しない
     エッセンシャルオイルは植物の成分が凝縮されているので、芳香とともに刺激も強いものです。
     原液で肌につけないようにしましょう。また、原液はもちろんのこと薄めても飲用することは
     避けてください。

  3. 皮膚に用いる場合は、ベースオイル等で0.5〜1%に希釈して使用しましょう
     メーカーによって差異はありますが、日本で販売されているものはおおよそ1滴が0.05mlです。
     10mlのベースオイルに2滴で1%となります。敏感肌、アレルギーのある方は特にご注意下さい。
     また、目や目の周り、粘膜部分には希釈したものでも使用しないで下さい。

  4. 光感作のあるエッセンシャルオイルに注意!
     ベルガモット・レモンなどの柑橘系およびバーベナは、紫外線に当たると化学反応を起こして
     皮膚に刺激を与えたり赤みやシミなどの原因となったりしますので、外出前や外出中のご使用には
     ご注意を。

  5. 妊娠中、ご高齢の方の使用は慎重に
     エッセンシャルオイルの種類によっては安全の面から使用できないものもあります。
     (妊娠初期にはエッセンシャルオイルは使用しないこと)      安定期に入ってから、そしてご高齢の方は医師や専門家へ相談のうえ、ご使用ください。

  6. お子様への使用について
     3歳以下のお子様へは使用を避けましょう(ラベンダーやカモミールで短時間の芳香浴のみ可)。
     12歳以下の子どもへ使用する際には、大人の半分以下の濃度にして下さい。

  7. 持病のある方、治療中の方へ
     飲んでいる薬や、治療内容によって使用できないエッセンシャルオイルがあり、使用そのものが
     できないケースもあります。エッセンシャルオイルの使用については必ず主治医の指示を仰ぎ、
     自己判断での使用は避けてください。

  8. 使用中、使用後に何らかの異常を感じた時にはただちに使用を中止して下さい。


<保管上の注意>
  1. エッセンシャルオイルは遮光びんに入れ、キャップをきちんとしめて冷暗所で保管して下さい。
  2. 開封後の使用期限の目安は柑橘系のエッセンシャルオイルは半年ほど、他のエッセンシャルオイルは
    1年ほどです。
  3. お子様やご高齢の方、ペットの手の届かない場所に保管して下さい。
  4. エッセンシャルオイルは引火性がありますので火気には十分ご注意ください。


「注意事項はこんなにあるの?!」と思われる方もいるかもしれません。けれども精油(エッセンシャルオイル)のことを知ることで、アロマテラピーの楽しみ方はぐっと広がりをもたらすことでしょう。精油の使いかたについてわからないことがあれば、本で調べたり専門家にたずねたりして、安全にお楽しみください。 もちろん、フィン・フロールあてに質問を送って下さっても結構です(ただし医療行為にかかわることはお答えできかねます。あらかじめご了承ください)。



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